環境ボランティアサークル 亀の子隊

 

 

 

 

 

 

 

 

平成18年度

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

活動の記録

 

 

 

【連絡先】 事務局

環境ボランティアサークル 亀の子隊

田原市神戸町中尾16−1 東部中学校 内  

п@ 0531−22−0407 

FAX  0531−22−2750

携帯  090 9123 7983     

E−mail    ysyy@msn.com      

FAX  0531 23 0581

活動資金振込先 蒲郡信用金庫渥美支店 普通預金口座  645607

亀の子隊ホームページ  http://www.sala.or.jp/~pipi/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 環境ボランティアサークル 亀の子隊   成り立ちとこれまでの概略

                 平成18年5月現在

 《 出 会 い 》

平成10年、当時、亀山小学校4年生が西の浜に出かけたときにあまりのゴミ

の多さに驚き、ゴミを拾い集めました。「最終処分場よりもひどい!」「西の浜は

ゴミ箱じゃない!」と怒りの声を上げた子どもたちが総合的学習の中で『西の浜

はゴミ箱じゃない!』をテーマに西の浜をきれいにするために自分たちができる

ことを考えようと学習を始めました。

 平成10年度は授業として10回。平成11年度は授業日の活動だけではなく、

夏休みや日曜日にもやりたいという子どもたちの声が上がり、夏休みに4回、9

月からは毎月1回日曜日にも行い、あわせて20回の活動を行いました。

 

 《 誕 生 》

 しかし、12月になって日曜日や長期休業中の活動ということで教育課程内の

活動にならない、参加時に思わぬ事故が起きたときには、学校として責任がもて

ないので学校の活動とは区別してほしいと言われました。そこで、子どもたちの

自発的活動の意思を尊重し、周囲の組織にとらわれることなく活動ができるよう

に、サークルを立ち上げるための話し合いを子どもたちと行いました。

 その結果、『環境ボランティアサークル 亀の子隊』として活動をすすめるこ

とになりました。これは、校区の西側に位置する西の浜を見つめなおすことで校

区の自然に目を向け、ゴミのない美しい浜にするという活動を通して自分たちの

生活する地域と自然を愛する心をもち、主体的に活動するという趣旨を明確にし

たものです。

 こうして、平成11年12月、渥美町の社会福祉協議会に「環境ボランティア

サークル」として正式に登録をしました。

 

 《海の環境を学ぶ会》

 西の浜のゴミ拾いだけではなく、もっと楽しみながら海の環境を学んでもら

いたいと願い、「海の環境を学ぶ会」を年に数回実施。きっかけは、三河湾に生

息する「スナメリ」のことを林正道さんに教えてもらったことです。

 それ以来、毎年「スナメリ観察会」をはじめ「磯遊びの会」また、三河港湾事

務所のご好意で「白竜」という海のごみの清掃船の見学会などを行っています。林

さんを通して知り合った鉄崎幹人さんの「トーク&コンサート」も行っています。

 

 

 《 連 携 》

 その後、平成14年度には渥美町生涯学習課とも連携でき、スポーツや文化教

室とともに募集をしてくれることになりました。その結果、平成17年度は渥美

町の8小学校のうち6小学校と2中学校・2高校から隊員が集まってきました。

また、町内だけではなく、西尾市のボランティアの人たちや、豊川市の佐奈川の

会、豊田市矢作川研究会など県内で環境にかかわる活動をしている団体と連携で

きるようになりました。

 この間に、愛知県のNPOにも登録したり、国土交通省中部整備局三河港湾事

務所や海上保安庁蒲郡保安署など公的機関とも連携を深めたりすることができ

ました。

 平成17年度には愛知県の環境部発行の「環境学習ハンドブック」に浜辺の活

動のあり方として掲載されました。

 本年度(平成18年度)は田原市と渥美町が合併したことを受け、田原市全域

に募集案内を配った。その結果、隊員は田原中部小学校からも入隊希望があり、

現在、市内5小学校2中学校、1高校の45名で本年度がスタートできました。

 

 《 不 安 》

 平成17年10月、田原市と合併したことにより、これまで渥美町から受け

ていたさまざまな補助金・奨励金がすべてなくなりました。資金の背景があって

こそ、啓蒙活動や広報活動ができたのです。活動発表をするためのさまざまな機

器などもすべて援助があってこそできたものです。

 NPOは自己資金で賄い、補助はないという田原市の制度では今後活動は縮小

せざるを得ません。単なるゴミ拾いサークルではなく、「生涯学習」・「まちつくり」

という側面からも認めてもらえるといいなあと思います。

 

 《 これまで 》

 平成10年6月から平成18年3月までに「西の浜クリーンアップ活動」を計

105回実施。集めたゴミは、26,400KG。

 

2 活動の目的

○ 渥美町の西の浜をきれいにする活動を通して三河湾、伊勢湾、ひいては世

界の海をきれいにしようとする心を広げる。

○海をきれいにしようという団体と連絡を取り合い、海を原点として自然を

愛する心を広げる。

3 活動内容

○「西の浜はゴミ箱じゃない!」をテーマに西の浜をきれいにするためのゴ

ミ拾い活動を行う。

○ 西の浜を通して三河湾、伊勢湾の環境を考え、よりよくしていくための啓

発活動を行う。

○「スナメリ観察会」など主に隊員を対象にした体験学習「海の環境を学ぶ

会」を年に数回行う。

4 構成

  活動を開始した平成11年度亀山小学校5年生14名と活動の趣旨に同意

し、隊員として意思を示した者。

亀の子隊員 45名・・・平成18年4月  新規隊員 7名

親亀隊員  16名・・・平成17年度実績

亀の子隊員の保護者の中で活動を支援・協力してくれる方

賛助隊員  15名・・・平成17年度実績  

活動資金(年間3000円以上)援助をしてくれる方

支援ボランティア・・・・事務局の手伝いをしてくれる方や毎月の活動に参加

してくれる方(不特定)

5 活動の連携・協力支援

 活動の趣旨に賛同し、適時活動をともにしてくれる団体に活動予定を連絡し、

活動の輪を広げる。

  ⇒ 渥美青年経済研究会、渥美釣りクラブ、第4管区海上保安本部蒲郡保安

署、休暇村伊良湖、田原市役所関係部署、田原市社会福祉協議会、田原市

ボランティア連絡協議会、渥美NPO、国土交通省中部整備局(三河港湾

事務所ほか)、福江高等学校、福江中学校ドリームの会、豊川市佐奈川の会、

西尾市社会福祉協議会、豊田市アド清流愛護会、豊田市矢作川研究会、愛知

県環境部廃棄物処理課・環境学習課、名古屋汽船(株)、グリーン海事(株)

トヨタ紡織(株)、リコー中部(株)、長坂(株)

 

平成18年度の活動開始。活動日までに届いた入隊届けは前年度隊員から18人

の申し込みがなく、新入隊員を入れて43人。田原市からは補助金を受ける予定

はなく、前途多難な出発となった。

4月16日(日) 本年度第1回目の西の浜クリーンアップ活動。しかし、前

日からの雨は活動開始時間寸前まで止まず、残念ながら中止

となった。中止を判断した後次々と来る隊員たちを迎えなが

ら、もう少し判断を延ばせばよかったなあと反省。

5月21日(日) 改めて第1回目の西の浜クリーンアップ活動実施。台風1号の

 動きが心配だったが雨は前日からあがり、風が強かったが好天気

に恵まれた。浜はどんどん削られているようで、平成11年度末

に立てた看板の3Mほどのところまで削られていた。来月は看板

が倒れているかも、、、、。

活動スタート、「あれ?デジカメが反応しない!?え?電池

 切れ?!昨日充電したのに!!」ということでスタート直後

の写真はなし。参った。

         ゴミは、海が荒れ、風が吹いた関係かたくさんのゴミだっ

た。通常活動をする範囲の両側では本当にさまざまな種類の

ゴミが浜にあった。割れたカラーコーン、割れたプラスチッ

クケース、破れたビニルシート、ペットボトル、発泡スチロ

ール、肥料袋などなど。中電のほうに活動に行ったドリーム

の会のメンバーが大きな黒い筒を転がしてきた。中には砂が

入って転がすにも重そうだった。何に使うのだろうか。螺旋

状に筋の入ったこの筒はなんと160KGもあった。

海水浴場のほうに行くと、たくさんの黒いゴムの破片があ

った。その中には黒いバイク用のヘルメットもあった。近く

にはタイヤも打ち上げられていた。

         削られ段になっている部分からもいろいろなものが掘り出

された。青いビニルシート。錆びて砂がいっぱい詰まった缶。

そこに、数人が一生懸命掘り出しているものがあった。30

分以上かけて掘り出されたそれは、保冷庫のドアのようなも

のだった。

 台風のような天気の影響だろうか、ウミウの死体が数羽あ

った。隊員たちが浜に穴を掘って埋葬した。

また、海がめの子の死体も2つ見つけた。

 

         もう数ヶ月前から波打ち際にある機械の部品はドリームの会

のメンバーがロープをかけて引っ張ったが、びくともせず。ま

た今度挑戦。

         これら以外にも船で使う電球やイカ釣り船で使う大きな電球

もあった。船の繋留用のロープ、植木鉢、卓上用ガスボンベ、大

きなバッグ、オイルタンク、洗剤のボトル。そして、たくさんの

空き缶。相変わらずゴミは多い。浜はどんどん削られていく。深

い蒼色の海はとてもきれいだ。

   参加者 60名  亀の子隊員17名

ゴミの総重量  390KG  

 

6月10日(土) 第1回海の環境を学ぶ会〜スナメリ観察会 実施。

          前々日の雨が上がり、次の日からの雨の前で波は穏やかにな

ると期待したが、残念ながらうねりがあり、スナメリの姿を

見ることはできなかった。

          海上にはあちらこちらにビニルなどのゴミが浮かんでいた。

 

6月25日(日) 本年度第2回目の西の浜クリーンアップ活動。

西尾市社会福祉協議会から大勢の人が参加。今年は時間

         通り到着。バスから降りてくる皆さんの顔は意欲満々。迎

えていてうれしくなった。高校生の頃から毎年参加してく

れている若者たちもいた。バスから降りてくるなり、「久し

ぶり!」と声をかけてきた。福江中学校の「ドリームの会」

のメンバーも多く参加してくれた。

浜は、いつもの場所から中電のほうに500Mほど行っ

         たところであまり活動をしていない場所せいか、見事に多

くのゴミで埋まっていた。ガラス瓶やライター。注射器も

3本。農業用の肥料袋。その中には「豊橋農協」の名前や

製造元が「三州吉良の里  AICHIメーデル」の育苗

用の土の袋も合った。コンテナケース、お寺のお札、タイ

ヤ、青いポリタンク、コンビニの入り口にあるようなゴミ

箱のふた、赤い野球用のヘルメット、池田大作の本、ケー

スに入ったままのCD、「博多発 昌和水産」の名前が入っ

たラベル、「刈谷市の生活安全課」の名前が入った自転車駐

車場の札、「オレンジ色をしたプラスティック製のいしみ」、

錆びたホイール、工事用ランプ、砂に埋まった透明ポリタ

ンク、ゴム製でらせん状の筒(これはここ数ヶ月目に付く)

などなど。そんな中、「パソコンのディスプレを発見。まっ

 たく始めてである。これから多くなるのだろうか。それ

から、「衣崎漁港 18」と書かれた海の浮き標識。こんな

ものまで流されてくるのかとあらためて驚く。

海亀の死体も3体見つかった。また、中学生の頭より大

         きな魚の頭部の骨もあった。

西尾から参加してくれた年配の方たち、若者たち、ドリ

         ームの会のメンバーみんな一生懸命にゴミを集めてくれた。

         西尾からおばあちゃんについてきた小学生の姉妹も次から

 次へとゴミを集めていた。今回、田原にある「グループ ア

イ」        というボランティアグループの方も様子を見に二人

が参加してくれた。今後連携できるといいなあと思う。

今年も昼の交流会では、「とうもろこし」をゆでて食べた。

一テーブルに西尾の方と亀の子隊の子達と座って和やかに

交流ができた。

この後第2回海の環境を学ぶ会を開催。今回は愛知県環

         境学習センターに依頼し講師を斡旋してもらった。講師は

「伊勢・三河湾」ネットワークの代表世話人をしている井

上さんだった。多くの経験の中から話されることは少々難

かったが、「自然を取り戻し、大切にしていかなければな

らない」という思いは隊員たちにも十分に伝わった。場所

を無料で貸してくれる「休暇村伊良湖」に感謝。

  西尾市からの参加は今年で7回目となる。毎年感謝であ

る。今後も連携ができるように活動を充実させたいと思う。

   参加者 77名  亀の子隊員9名

ゴミの総重量  520KG

7月12日(水)  リコー中部が主体となり、「環境省中部環境パートナーシ

         ップオフィス」が募集していた助成金制度グリーンプロモ

ーション『エコひいき』 2006 に内定。助成金がもら

えることになった。 認定式は29日の予定。

7月17日(月) 海の日。第3回目の西の浜クリーンアップ活動。

          昨年度までは、渥美町役場の職員のみなさんが、大勢ボ

ランティアで参加してくれた。あわせて、漁業組合のみな

さんも連絡を受け10人前後が参加してくれていた。飲み

物などの提供もあり、普段何もご褒美がない隊員たちは大

勢の参加者に感謝するとともに大喜びだった。しかし、今

年は、田原市と合併して1年目。浜の管理者である県のほ

うからは東三河農林水産事務所のみなさんが参加してくれ

 たが、昨年までのような対応はなく、今後を期待すること

となった。

 朝、田原では雨が降っていた。渥美に近づくにつれ、西

のほうは雲が薄いことがわかった。活動ができることを祈

 って浜に着いた。浜は、この一ヶ月の天候が荒れた日もあ

り、先月活動していないこともあってか結構なゴミだった。

今回は特にペットボトルの多さが目に付いた。空き缶も多

くあった。さび付いたスプレー缶、ガラス瓶、工業用のゴ

 ムシートなどもまたあった。また、長さ6M直径60CM

程度のらせん状の筒が合った。大きさは異なるが同様なも

のが5月からいくつも見つかっている。元を探ってみよう

と思う。

 タイヤや注射器もいつものように見つかった。その中に、

西尾市憩いの農園」「植木市場」の名前が入った札が見つ

かった。先月に続いて西三河のものである。矢作古川を通

って流れてきているのだろう。

 季節なのか、浜には体が食いちぎられた鯛、大きなイカ、

アジ、キスなどの死体があった。また、海亀の白骨化した

死体も見つかった。

 活動終了近くになって雨が降り出した。天に感謝。やっ

ぱり神様が見ているのか、な。

 来年は、田原市が積極的に参加してくれることを願う。

   参加者 58名  亀の子隊員20名

ゴミの総重量  320KG

  午後、第3回「海の環境を学ぶ会〜手紙作戦」実施。参加

した隊員は結果9人だったが、約2時間がんばって手紙を

書いた。今年も昨年に引き続いてISOを取得している会

社に100通近く送った。毎年いくつかの会社から反応が

ある。その中には賛助隊員になってくれているところもあ

る。今年も、隊員たちの思いが届くといいなあと思う。

             送った手紙は全部で98通

7月29日(土) 第4回「海の環境を学ぶ会〜磯遊びの会」

          朝から暑い日だった。磯遊びには絶好の日だった。磯は

14:30の干潮を前に9:00の時点ではまだ波の中だ

った。しかし、隊員が参加する頃には磯が姿を現した。参

加者たちがそろったところで、活動を開始した。

  磯の奥のほうにはゴミがたまっていたのではじめにゴミ

拾いを行った。塩がどんどん引いていき、しっかり顔を出

した磯の中の岩の間に家庭用ポンプと何かの錆付いた金具

 があった。また、「吉良○○丸」と書かれた板切れもあった。

 活動が始まると参加者の隊員は貝やイソギンチャク、カ

ニ、エビ、小魚など磯の生き物を見つけたり捕まえたりし

て喜んでいた。生き物については、県環境調査センターに

 依頼し、派遣してもらった講師の岩崎さんとお手伝いの方

に説明をしてもらった。

生き物の不思議な生態を知って驚いたり、感心したりの

         楽しい時間が過ぎた。中には、その場で貝を食べた隊員も

 いた。2時間以上の時間があっという間に過ぎた。

          途中、リコー中部が主体となり、「環境省中部環境パート

ナーシップオフィス」が募集していた助成金制度グリーン

 プロモーション『エコひいき』 2006 認定式があった。

認定式には、リコー中部の販売部長をはじめ5名の方が参

加して行われた。

          助成団体を決定するまでに行われる「エコひいき投票」

 では圧倒的な投票率で、選考委員会でも満場一致で決まっ

たと聞かされた。うれしいことである。何も目新しいこと

もなく淡々とゴミ拾いを基本にしているサークルにとって

その活動の価値に目を向けてもらえたことが何よりもうれ

 しい。

          これからも将来を担う子どもたちとともに「きれいな海

を守る」心を広げるための活動を続けて生きたいと改めて

思う。

8月 1日(火) 第5回「海の環境を学ぶ会〜海の清掃船「白竜」見学会」

         残念ながら参加者希望が1名しかなく、今回は中止。面倒

を見ていただいている港湾事務所の皆さん、白竜のみなさ

ん、すいません。来年は実施できることを願っています。

8月20日(日)  第4回西の浜クリーンアップ活動。今回は豊川市「佐奈

         川の会」のみなさんが3年ぶりに「川の子海の子交流事業」

         として参加してくれた。

  気持ちの良い風が吹き、景色も遠くまでよく見えた。浜

は、7月からの荒天の影響からゴミで溢れているのかと思

 っていたが、思ったほどではなかった。それでも、タイヤ

が2本、カラーコーン、大きな一人用ソファの壊れたもの、

ポリタンク、自転車のサドル、壊れたバケツ、ペットボト

 ル、空き缶、割れたビンのかけらなどがあった。また、

川から流れてきてかたまっている葦の中からは100円ラ

イターやペットボトルのふた、さまざまなビニル、プラス

ティック製の何かのかけらなどが見つかった。

  佐奈川から参加した小学生たちはとても真剣に活動をし

 てくれた。丹念に葦の中を捌いて拾う子、大きなタイヤを

元気よく運ぶ子、ゴミがいっぱい入って重たそうな袋を抱

えて歩く子などなど活動の様子を見ていてとてもうれしく

なった。

浜は見る見るうちにゴミがなくなりきれいになった。

福江中学校の「ドリームの会」のメンバーも大勢参加し、

大きなものを運んだり、片付けることを快く引き受けてく

れたり、うれしかった。

 また、今回「名古屋汽船」の方が2名参加。賛助隊員と

して資金援助ばかりか遠く名古屋から年に1〜2回である

が活動に参加してくれる気持ちがうれしい。感謝です。

参加者 84名  亀の子隊員12名

ゴミの総重量  260KG

活動終了後、休暇村伊良湖のキャンプ場に移動し、交流

会を行った。名刺交換をしながら自己紹介をすると瞬く間

に仲良くなっていく子どもたちを見て、「子どもっていいな

あ」と感心。

昨年、万博で発表したときの映像を見てもらいながら説

明をする事務局の言葉に一つ一つ反応しながら真剣に見る

 姿は子どもたちの意識の高さを感じた。後の感想もとても

しっかりしたものだった。

こうした他地域の子どもたちとの交流は将来のよりよい

環境つくりに必ずつながるだろうと思う。

  バーベキューもすっかり完食し、参加した隊員や佐奈川

の子どもたちは交流会を十分に楽しんだことだろう。

8月29日(火) 第5回 海の環境を学ぶ会〜豊川の源流を訪ねて=川と海

 の関係を知ろう〜実施。

          三河港湾事務所さんのご好意で今年度、初めて実施する

行事である。河川事務所さんにも協力をいただき実施でき

た。豊川の河口にある六条潟干潟から豊川沿いに一宮〜新

城〜鳳来と川沿いの道を川の様子を見ながら溯り、昼食を

宇連川の板敷きでとった。

 途中窓から見える川は浅いところは透明で深いところは

濃い緑の色を湛え、あらためて豊川の魅力を感じさせられ

 た。昼食をとった宇連川の板敷きの川ももちろんきれいだ

った。子どもたちは、食べるのもそこそこにして川に入っ

て遊んだ。

 この後は大島ダムへ行き、堰堤や機械室でダムの職員の

 方から説明を聞きながら子どもたちは、高さ67Mという

ダムの大きさに感心したり、ここの水が渥美半島まで来て

いることに驚いたりしながら30分あまりを過ごした。

 そして、さらに山奥へ。設楽ダムの建設予定地になって

 いるきららの森と呼ばれるところにある清流公園で再び川

に入った。ここは、大きな岩が川の中にドン、ドンとあり、

その間を清流が流れているところであった。子どもたちは

魚を取ったり、きれいな水にしか棲まないという虫を捕ま

 えたり、潜ったりして川を満喫しているようであった。

 帰り道、子どもたちが遊んだすぐ近くまで設楽ダムに沈

むという話を聞いた。あのきれいな川がなくなることやそ

こに住む人々のふるさとがなくなることに胸が痛んだ。水

不足に悩むことの多い渥美半島では必要な水瓶なのだが。。

 子どもたちが川と海の関係を少しでも考えてくれればい

いなあと思う今回の海の環境を学ぶ会であった。

9月18日(月)  第5回西の浜クリーンアップ活動。前日は九州に大きな

被害を与えた台風の影響で大雨。この日の朝も7:00前

ごろ激しい雨が降った。

 それでも、活動開始ころには西風が吹き、しっかりと晴

れた。湿った空気は熱い感じだった。

 ところが、参加者は7名。そのうち2人は三重大学の学

 生。朝5:00頃津市を出発してきたという。

 浜のゴミはそんなに多くはなく、1時間後にはそれなり

にきれいになっていた。ただ、車のバンパー、中国製(?)

 の半球体の物など、珍しいものもあった。また、「JAにし

うわ 県農えひめ」の肥料袋もあった。波打ち際には、

船外機のモーターが半分砂に埋もれていた。

 前々日が体育大会だったり、運動会だったり、また、前

日や朝の雨といってもあまりにも少ない参加者で少々残念。

しかしながら、こうして中止にならない亀の子隊の活動は

海が応援してくれていると思う。

  参加者 7名  亀の子隊員2名

ゴミの総重量  60KG

10月 7日(土) 第6回西の浜クリーンアップ活動。今回は、リコー中部

 の助成金を得ての特別活動である。

 全国的にひどい被害をもたらした台風並みの低気圧が過

ぎ去った直後。前日は活動もできるかどうか心配した。結

果空はすばらしく晴れていたが、台風のような恐怖が吹き、

 砂嵐のような状況であった。

          今回の活動には、リコー中部の社員のみなさん、午後の

スナメリ観察会に参加を予定していたトヨタ紡織の方、豊

田市上鷹見小学校の先生夫婦と二人の子どもたちなども参

 加。せっかく遠くから参加してくれたのに、これまでに経

験したことがないような日になってしまって申し訳ないな

あと思う。

 活動場所を「渥美海浜の森公園」を出たところの前の海

 にした。きわめて久しぶりである。平成10年度に立て、

亀の隊の活動開始の証となったたはずの看板もいつの間に

か無くなっていた。残念である。

 浜は、段になっているところにゴミが吹き寄せられてた

 まっていた。もう何ヶ月以上もそのままになっていたかの

ように汚れたペットボトル、破れたサッカーボール、ビニ

ル、ガラス瓶、空き缶、シャフトがついたタイヤ、さび付

いた包丁、墓標など相変わらずさまざまなものがあった。

 

参加者 38名  亀の子隊員7名

ゴミの総重量  200KG

 

10月22日(日) 第7回西の浜クリーンアップ活動。今回は、三河港湾事

 務所と協働の「川と海のクリーンアップ大作戦」として行

った。今年で5年目となるこの活動には、事務所の方と、

工事関係の会社の方たちも参加し活動をした。

          リコー中部からも今回も参加者があり、先回と違って暖

かい日差しの中でゆったりと活動できた。

この日は、例年どこかの団体がいてにぎやかだったが、

 今年は少々少ない人数での活動となった。福江中学校ドリ

ームの会からの参加者があり、それなりに人数が揃った感

じである。三重大の二人は今回も参加である。

久しぶりに活動場所にしたところの浜にはたくさんのゴ

ミがあった。初めに見つけたのは「垂井町」と書かれたコ

ンテナである。垂井町は、岐阜県の関が原の東側に位置す

る町である。木曽川を通ってこの西の浜まで来たのである。

コンテナにはフジツボガイがびっしりとつき、長い間、海

 の中にあったことを想像させる。

 平成10年に活動を始めたときにも「垂井町」のコンテ

ナを見つけた。それがきっかけで、海から流れてくるゴミ

があることに気づき、手紙作戦を実施するようになったの

である。

  ほかには、中国語の肥料袋やチョコレートの箱、洗剤の

袋、どこか英語ではないアルファベットが並ぶ外国のスプ

レーもあった。また、ク−ラーボックスのふたには師崎第

3すずきり丸と書かれ電話番号も入っていた。よく見つか

 る注射器や魚のえさ袋(鯛用5KG) もあった。

 全体的にはビニル袋・ペットボトルが目立った。ガラス

瓶も多くあり一升瓶もあった。それらの多くは砂で汚れて

いて長い間、浜にあったのだろうと思われるものである。

帽子やバック、砂遊びセットもあった。

          流れてきたもの浜に置き忘れていったもの、わざと捨て

 ていったもの、さまざまである。

 

 

 

参加者 52名  亀の子隊員5名

ゴミの総重量  290KG

11月19日(日) 第8回西の浜クリーンアップ活動。今回は豊田市から矢作

川研究会、刈谷市からはトヨタ紡織のみなさん(今回は豊橋

工場が中心)が参加。名古屋汽船の方や蒲郡海上保安署の方

も参加してくれた。活動の途中、ヘリコプターが上空を通過。

海上保安庁の応援ヘリコプターだった。

昨日は午後から雨だった。天気予報も今日は朝から雨だっ

た。しかし、朝は雨が上がっていた。浜に着くとわずかな東風。

厚い雲が近づいてくる。案の定、雨が降り出した。それでも

雲の濃さ、風の強さからそんなに続かないだろう期待をこめ

て予想した。

活動開始時間には願いが届いたのか、雨は小康状態になった。

いつ降ってくるのか心配しながらだが、活動が始まった。

浜は、いつものようにペットボトル、ビニル、ガラス瓶など

が散乱していた。そんな中、注射器が2本あった。また、古い

機械も錆びて砂に埋まっていた。壊れたイス、割れたコンテナ

ケース、などもあったが、見る見るうちにゴミはなくなってい

った。大勢の人の力というのはすごいなあとあらためて感じる。

今回は大勢が参加したということで活動の範囲を広げた。す

ると、基本の活動場所と今回の場所の中間あたりまで来ると思っ

たよりも多くのゴミがあった。今年に入ってまったく手付かず

の範囲だったようである。活動の後半になってそこまで参加者

が来た。しかし、残念ながら雨脚が強くなり、活動は終了とな

った。

雨の中、またいつもより短い時間だったが、初めて参加して

くれたトヨタ紡織のみなさんにも西の浜〜海の現状が伝わった

と思う。蒲郡海上保安署の方もこれからの連携を考えたいとい

うことだった。また、活動の輪が広がって行ったようでうれしい。

毎年参加してくれるようになった矢作川研究会の皆さんにも

感謝である。

参加者 115名  亀の子隊員10名

*雨のため名簿にチェックしない参加者もいた。

ゴミの総重量  530KG

 

活動終了後はトヨタ紡織さんと休暇村伊良湖で交流会を実施。

昨年、愛知万博で発表したときのメッセージビデオを見てもら

いながら30分程度のプレゼンテーションを行った。スナメリ

の死体や浜を埋めるゴミの映像が映し出されると「オー」と驚

きの声が上がった。一緒に活動をした後の映像だけに、より実

感があったと思われる。

隊員たちもいろいろ話をしていた。自分たちの思いを少しで

も伝えることができただろうか。

          今後、連携が続くといいなあと思う。

 

12月17日(日)    第9回西の浜クリーンアップ活動予定。

 

 

 

私たちは、

ずっと遠い昔から

どれだけ多くのものを

海からもらってきたのでしょうか。

 

食料としての魚、貝、烏賊、蛸、海草。

海草は畑の肥料としても利用できました。

海の水からは塩も作ることができました。

 

海は、

私たちが生きていくために、

必要な多くのものを与えてくれました。

そんな海に、

私たちの祖先は感謝して生きてきたのです。

ところが、

いつの間にか、

海への感謝を忘れてしまったようです。

台所からは油が流れ、

要らなくなったものを

ゴミとして平気で捨てていました。

 

海はすべての命の源です。

私たちは、大昔の人たちのように

もっともっと

海を大切にしなければならないと思います。

そして、21世紀に生きる私たちは

    きれいな海を守っていきたいと思います。